焼酎 焼酎販売 焼酎ランキング 芋焼酎 梅酒【酒蔵.com】 カートを見る ご利用ガイド お問い合わせ

焼酎アドバイザー伊藤健の「酒蔵探訪記」

第2回:老松酒造(大分県)

第2回:大分県 老松酒造

出発!

大分県老松酒造周辺の風景
大分県にある老松酒造周辺の風景。大自然に囲まれ、酒造りには最適な環境。

2006年6月29日、晴れ。 今回取材する「老松酒造」は福岡にあるオフィスから車で約一時間のところにあります。 かなり余裕を持って出発したのですが、到着したのは予定していた時刻ぴったりでした。 実は、行きの道中、いろいろハプニングがあったからなのです。

【ハプニング1】
目的地までは高速を使っていきます。 福岡から都市高速→大分自動車道という予定だったのですが、いきなり予定が狂いました! 都市高速で車線を間違えて、すぐに高速を降りてしまったのです。 スピードを出していたため、車線変更する余裕もなく…。

【ハプニング2】
初めて訪れるところなので住所や道をしっかり調べて行ったのですが、案の定迷ってしまいました。 車にカーナビが付いていて、目的地付近までは難なく行けたのですが そこから老松酒造に到着するまでに時間がかかってしまったのです。 近くまで行けば看板がたくさん並んでいて、すぐ到着するだろうと思っていたのが間違いでした。 実は、県道には看板がひとつしかなくて、しかも木の枝に隠れてなかなか見つけにくいところにあったのです。(これは、ただの言い訳です。)


到着

工場
仕込みタンクは非常に熱くなっており、夏場の工場内は蒸し風呂のよう。

老松酒造に到着すると、業務部の樋口さんが外までお迎えに来てくださいました。 前回、神楽酒造に行ったときと同様、酒造全体がアルコールの匂いに包まれていて 朝からほろ酔い気分に…。

今回、案内してくださる常務取締役の後藤さんと製造部の真野さんにご挨拶をして、 早速、酒蔵内を案内していただきました。 ただでさえ外は暑いのに工場内はさらに暑くて、汗が止まりません!工場内に数分いただけで、汗びっしょりになってしまいました。


工場案内【真野さん】

【麹】
一次仕込みの段階で麹を造るとき、麹の状態が一番いいとされる温度37-33度くらいで仕込みます。 そこから一気に温度を落とすことによってクエン酸が大量発生するそうです。 焼酎の腐敗を防ぐために、クエン酸はなくてはならない成分。その後、酵母菌を増やすまでに約一週間かかるのだそうです。

原料の液化
老松酒造では、原料を液化して焼酎を造っています。

【原料】
次に、主原料を使った二次仕込み。 原料の麦にはオーストラリア産・国内産(県内産)があり、老松酒造で造っている焼酎の大半は オーストラリア産のものを使用。 特徴は、焼酎作りには欠かせないでんぷんが豊富に含まれていることだそうです。

私は初めて聞いたのですが、老松酒造では原料を液化して焼酎を造っているそうです。 他の酒造でも液化した原料を使っているところがあるようですが、まだまだ主流ではないようです。

液化する利点は発酵日数が短くなること。 本来、原料を蒸してからモロミに加え発酵させると二週間ほどかかるそうなのですが、 液化した原料を使うことで9日まで短縮できるそうです。
また、蒸し器がいらないということでコスト削減にも繋がっているようです。


実際に、液化した原料を見せてもらいました。 タンクの蓋を開けた瞬間、ものすごい熱と蒸気が立ち上がり 中では液化した原料がぐるぐるとかき混ぜられていました。 なんと90度の熱で液化されているということで、タンク付近の暑さは半端ではありませんでした。

製造部の真野さんが、この原料の液化についての苦労話を聞かせてくださいました。 初めて原料の液化を試したときにはなかなか上手くいかず、ドロドロした状態になってしまって苦労されたそうです。 液化が上手くいかないと、パイプの中を原料が通っていかず、生産が滞ってしまうそうなのです。

蒸留
大量の蒸気を発しながら蒸留する様は圧倒!

【蒸留】
老松酒造の蒸留器は二種類あって、大きいもので6,000L/回 蒸留できるそうです。 蒸留している様子が小窓から確認できて、マグマのようにボコボコ沸騰した様子が衝撃的! 蒸留器の中は、蒸気でぼや〜っと曇っていました。この蒸気が冷やされて焼酎の原酒になるのです。 蒸留器のすぐ横で溜まっていく原酒は、とても透き通っていて綺麗でした。

老松酒造では試験用の蒸留器があって、麹の研究や試験的な焼酎造りに活用しています。



製造部の真野氏
蒸留したばかりの原酒の味を確かめる真野氏。
蒸留したての原酒を実際に飲んでみました。 熟成も何もされていない状態の原酒なので、味は粗く、アルコールはとっても強い! 飲んだ瞬間、口の中はスーっとして、まさにアルコールといった感じでした。 少々ピリピリした口当たりで辛口。 思わず「くわぁ〜っ!」
しかし、真野さんは平気な顔で焼酎の原酒をテイスティングしていました。

 

 

インタビュー【後藤さん】

常務取締役の後藤氏
とても気さくな方で、大変丁寧にお話していただきました。

●焼酎はよく飲まれますか?
 毎日飲みます!麦焼酎ばっかりで、閻魔の赤を好んで飲んでいます。

●焼酎造りの醍醐味を教えてください。
 貯蔵・熟成することで、どんな焼酎に仕上がるのかが楽しみ。

●老松酒造はどんな焼酎造りが得意ですか?
 長期熟成のまろやかな焼酎を造ること。

●原料のこだわりを教えてください。
 焼酎によって使う原料を変えています。 特に、国内産(県内産)の麦は、大分県を中心に作られている「西の星」という品種を使用しており、 とても香りの高い麦焼酎が造れます。 もともと「西の力」という品種の改良したもので、現在では「西の星」という品種が多く使われてきています。

●どんな水を使用しているのですか?
 日田地方にある老松神社の泉より湧き出る清浄な水を使用しています。 やわらかい軟水で酒造りに適しているのです。

●今後、どんな焼酎を造っていきたいですか?
 「老松酒造の造る焼酎は変わっているね」と言われるような焼酎を造っていきたい。 他社にない、面白い焼酎造りを目指しています。 現在では、麦の香りが強く独特な焼酎を造っていきたいと考えていて、 麦の焦げた香りが、一度飲んだら忘れられない焼酎を造りたい。



老松酒造で一際目を引く建物

酒蔵
老松酒造のシンボルとも言うべき酒蔵。その内装は歴史を感じる造りでした。

200年以上の歴史を持ち、漆喰(しっくい)という方法で作られた壁には、「龍」や「トラ」が描かれています。 漆喰は水に強く、壁を長持ちさせてくれるのだそうです。 また、「龍」や「トラ」の絵は、「こて絵」と呼ばれ、酒蔵を守る魔よけとなっているようです。 もともと老松酒造では日本酒造りから創業した酒造ですが、今では焼酎に力を入れて造っています。 現在、この建物(酒蔵)は日本酒の貯蔵と物置の倉庫となっているそうです。 松ノ木で梁を造り、土壁でひんやりしたこの蔵は、今にも崩れてしまうのではないかというほど。歴史を重ねてきていることがよく分かります。

杉玉
東京でも、「杉玉」が入り口に飾ってある居酒屋さんがありました!
酒蔵の中で、気になったものがこれ。→
昔の酒造では新酒が誕生するとこれを建物の入り口に飾っていたと言います。 名前を「杉玉」といい、杉の芽が出る秋口によく新酒が出来ることから、 このようなものが習慣とされるようになったそうです。今でも、たまに居酒屋で見ることができます。






 

老松酒造周辺

水源から流れる川
老松酒造は山々に囲まれ、きれいな川が流れる自然いっぱいの環境。

今回特別、後藤さんの計らいで老松酒造の周辺を案内していただくことになりました。 老松酒造は山に囲まれた盆地のような地形になっていて、老松酒造はちょうど山のふもとに位置しています。
そして、老松酒造の周りの麦畑はすべて、老松酒造と契約されている農家で、実際に老松酒造の焼酎は この麦を使用して造られているそうです。


車で走ること10分、水源から流れるという川に案内していただきました。 山の細道を後藤さんは軽快に歩いていきます。 早速、その流れる川の水を飲んでみると、 軟水でやわらかく、とっても飲みやすい水でした。

移動中、後藤さんが「近くに有名な焼き物屋さんがあるので見ていかない?」 というので、「ぜひ、お願いします!」と案内していただきました。


小鹿田
釜入れ前に、外で自然乾燥しています。

【小鹿田焼き】
小鹿田と書いて「おんた」と読みます。 代々長男しか伝統を受け継がないと言う歴史ある窯元。 地味で泥臭い仕上がりだが、料理を持ったときに料理が引き立つようなお皿などを作っているのだといいます。 実際に作っているところを見学させてもらいました。 一般的なロクロは自動で回転しますが、ここの窯元では足でロクロを回しています。 作られたお皿は乾燥させるため外に干され、釜入れの準備に入ります。
一つ一つが手作り感たっぷりで、同じ形のものは二つとありませんでした。

帰る途中、後藤さんがお蕎麦をご馳走してくださいました。 立ち寄ったお店は、林の中の奥にひっそりとたたずむ素敵なお店。 そこで、お蕎麦を食べながら麦焼酎「閻魔」の話をしていたのですが、ちょっとした裏話を聞いてびっくりしました!

なんと、「閻魔」のラベルの文字はどこかの有名な書道家が書いたものではなく、 地元の小学6年生が見様見真似で書いたものだそうです。最終的には社長の修正が少し加わっているようですが、 それでも小学生が書いた書が、実際に商品ラベルとして採用されていることには驚きました!


〜 最後に 〜

後藤氏とツーショット
最後に、後藤さんとツーショット。とても気さくな方で、楽しい酒蔵訪問になりました。

【お土産】
老松酒造の周辺を案内してもらい、お蕎麦までご馳走になって、さらにお土産まで持たせてくれました。 取材している中で、三種類ある「閻魔」の話題が出てきて「私、緑の閻魔が飲んでみたいんです」と 言ったら、後藤さんが閻魔の緑と赤をプレゼントしてくれました。 また、今度発売した「還暦を迎える60歳の方へ」というコンセプトの元、造られた焼酎もいただきました。

・黒麹玄米焼酎「スーパー60歳絶好調」
・麦焼酎「閻魔(緑)」
・麦焼酎「閻魔(赤)」

※「スーパー60歳絶好調」と「閻魔(緑)」のお求めはこちら↓
 老松酒造:Tel 0973-28-2116
  ・「スーパー60歳絶好調」720ml:\1,575(税込)/本
  ・「閻魔(緑)」720ml:\1,157(税込)/本
  代引き手数料・送料別

大変お世話になった後藤さんとツーショットの写真撮影。
本当に気さくな方で、お話も面白くあっという間に取材の時間が過ぎてしまいました。
取材をさせて頂いただけでなく、お土産までいただき
本当にありがとうございました。

 

 


 
バックナンバー
お客様の個人情報についてご利用ガイド会社概要お問い合わせ
※未成年の飲酒は法律で禁止されています。20歳未満の方には販売できません。
Copyright (C) 2008 JIMOS. All Rights Reserved. 
焼酎販売焼酎ランキング焼酎(芋焼酎など)、梅酒などをご紹介【酒蔵.com】